先日、愛媛県久万高原町の「面河渓」を探勝してきました。
「探勝」という言葉はあまり聞きなれない言葉ですが、「名勝の地を見に行くこと。よい景色を捜して見て歩くこと。」という意味です。

面河渓は石鎚山の南麓に広がる四国最大の渓谷で、水質日本一に輝いた仁淀川の源流に位置し、奇岩やエメラルドグリーンの清流、秋には紅葉が楽しめる、国指定の名勝です。
今回は11月下旬ということで、紅葉のベストシーズンではなかったのですが、面河渓へ行く途中にはまだ少し紅葉が残っていました。(紅葉の見頃は10月下旬~11月上旬)

車で行けるのは面河渓散策の中心地となる、渓泉亭面河茶屋、国民宿舎面河のあるあたりまでで、そこからは遊歩道を歩いての散策になります。

散策のルートは大きく分けて、地図の右上の方へ向かう「本流ルート」と左上へ向かう「鉄砲石川ルート」の2つのルートがあります。
その他にも、面河山岳博物館から通天橋まで渓谷沿いに続く約600mの関門遊歩道や、石鎚山が一望できる亀腹展望台自然散策道もあります。
今回探勝したルート
面河山岳博物館から通天橋までの関門遊歩道 == 本流ルート == 渓泉亭面河茶屋で昼食 == パノラマ台登り口からパノラマ台 == 鉄砲石川ルート
今回は特別に面河山岳博物館の方にご案内いただき、面河渓の歴史・地形・植物・昆虫などの説明をパネル写真を交えて、随所で行っていただきました。
各スポットで止まりながら説明をしていただき、ゆっくりとしたペースで歩いて、9時30分にスタートし、お昼に渓泉亭面河茶屋で昼食、15時にゴールとなりました。


今回探勝した遊歩道はどの道も整備されており、専門の装備が無くてもスニーカーで十分歩けると思いますが、パノラマ台登り口からパノラマ台までは、他の遊歩道に比べると急な山道ですので、トレッキングシューズの方が登りやすそうでした。
今回訪れた時期は11月下旬でしたが、渓谷を吹き抜ける風は冷たかったので、ある程度の防寒は必要だと思いますが、歩いていると体が温まってくるので、温度調整ができる服装がベターだと思います。
面河山岳博物館から通天橋までの関門遊歩道面河渓入口からすぐに見えてくるのが、
面河山岳博物館。
今回館内には入らなかったのですが、次回訪れた時には是非行ってみたい所です。


面河山岳博物館から約600m続く関門遊歩道は、片道約15分と、面河渓の全てを見て回る時間がないという方にはぴったりなルートです。



面河川本流ルート面河渓のメインルート「面河川本流ルート」は、美しい紅葉が見られる紅葉河原など、面河渓の美しい景色を堪能できる見どころの多いルートです。
2つのキャンプ場があり、車の乗り入れはできませんのでキャンプ道具の運び込みは大変ですが、それゆえに大自然の中でキャンプが楽しめる、玄人好みのキャンプ場です。





渓泉亭面河茶屋お昼は渓泉亭面河茶屋にて、あまご飯をいただきました。
ダシのきいたご飯と頭からまるごと骨まで食べられるふっくらとした脂ののったあまごの組み合わせは、ここでしか食べられない絶品です。
ただし、あまご飯は今回だけの特別メニューということで、通常メニューには無いようですが、ぜひメニューに載せていただきたい一品でした。
パノラマ台登り口からパノラマ台午後からは鉄砲石川ルートを探勝しますが、その前にパノラマ台に登ります。
パノラマ台へは本流ルートから亀腹展望台を経由して行くこともできますが、かなりハードな道のようですので、パノラマ台だけを目指す場合は、国民宿舎面河の裏のパノラマ台登り口からが比較的楽に登れるようです。
鉄砲石川ルート鉄砲石川ルートは花崗岩をくり抜いた、アドベンチャー感満載のトンネルや、兜岩や鎧岩などの奇岩が楽しめるルートです。
こちらにも鉄砲石川キャンプ場があります。



国民宿舎面河
現在は宿泊することはできませんが、グッドリバーさんの拠点となっており、夏の間はキャニオニングを楽しめます。
面河渓キャニオニング ハーフDAYコースF.N